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散る、散らない [【日常】]

先日、日本橋の丸善で『文學界』買ってしまいました。
もう7年以上前になるのか。私がまったんの「本」を「小説」を読みたいと初めて認識してから。

神保町花月『凛』の感想
http://gkt.blog.so-net.ne.jp/2007-12-05
http://gkt.blog.so-net.ne.jp/2007-12-09-1

やっと読めた。やっと。
物語的起伏はあるんだけど、ずっと読んでるあいだぷかぷか浮かんでるみたいでなにも進んでないみたいでそれが心地よかった。最後どうなっちゃうんだろうと思ったけど着地がそこでなんだか愛おしかった。感情を無理矢理起こさせる話じゃなくって良かった。自然と自分の中から湧き出る感情だけで読めて。

まったん、二字熟語好きですよね。
一カ所だけ「一時も」より「片時も」のほうが好きだなと思うところがあった。

私は、或る意味「引退したお笑いライヴバカ(熱心なお笑い好き)」なのでこの話に必要以上の移入があるような気がしました。特にライヴの場面には。
ライヴで啜り泣く場面というのはとってもとっても脳裏に浮かんで、勝手にシアターDだと思ってたけど、これはモリエールでももちろん再生できました。でもたぶんシアターDだと思う。劇場の雰囲気というか暗さがちょっとシアターDとモリエールでは広さの面以外でも違うんですよね。座敷席がぎゅうぎゅうで熱を帯びた、客席上手の壁にRG VS ハブで出来た怪我を持った(まだあの傷跡ありますかね)シアターDがなんだか似合っていた。
そのあとのネットニュースに対する一般人の反応も、反応に対する感想も現実のことみたいに読んでしまった。本当にそうなの。ミルククラウン解散のときにすごく思ったことを思い出した。
たくさんの解散したコンビやトリオが脳裏を過る場面でした。

ゴールデンラジオの大竹紳士交友録でこの作品が話題に挙がった時、大竹まことが「漫才としては又吉そんなに面白くないもんね」的なことを云ってパートナーの光浦靖子が「だってコントだもん」ってフォローというか、してましたけども、確かにピースはコントなんですよね。綾部がコント向きだし、二人の色合いの差分が漫才とコントで比べるとコントの方が合っているから。
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